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日本防衛「改訂版 マイクロ原子炉付レーザー兵器を静止軌道に配置」

 日本の防衛のためになるべくコストをかけず、効果の最大を狙う必要があります。そのために「改訂版 マイクロ原子炉付レーザー兵器を静止軌道に配置」を提案します。

 

 これは、日本上空を全て網羅できる高度3万6000キロの静止軌道に、1000kwほどのマイクロ原子炉と発電装置、そしてファイバーレーザー装置を一体化したレーザー兵器を複数配置することです。

 

この装置の役割は

1.弾道ミサイルの破壊

2.敵対国の人工衛星の無力化

3.複数のレーザー衛星のレーザー光を集中的に浴びせることで大気圏内の敵国爆撃機   等の破壊

 

 まずは、マイクロ原子炉についてですが、三菱重工では、出力の小さな原子炉(小型原子炉、マイクロ原子炉)の開発に名乗りを上げています。これは直径1m、長さ2mほどの大きさで、トレイラーで運べるようなものです。熱出力は1000kw位の能力があります。この原子炉から熱を取り出し、発電機を回して電気を作ります。ここで作られる電気は500kwほどになります。

 できれば軽量化・小型化・可動部無しのため熱電素子により発電できればより良いのですが、変換効率がまだ低いため難しい状態です。

 作られた電気を使用してファイバーレーザーを稼働させます。 レーザー発射装置は稼働範囲をなるべく広くする必要があります。

 

 

1.弾道ミサイルの破壊

 地球の大気圏は概ね100kmの高さでありますが、それ以上の高さでは空気濃度が著しく低くなります。このレベルではレーザーの大気による減衰は無視できるレベルとなります。

また、レーザー加工機による金属の加工は、空気による拡散を避けるため距離わずか数cmのところですが、高くても8kwほどの出力のレーザーで、瞬時に数ミリの厚さの金属板に穴を開け、形状に沿った加工ができます。

 

様々のレーザー兵器を実用化してきた米軍は、300kwほどのファイバーレーザーがあれば大気中でも、弾道ミサイルを破壊できると考えています。

よって、100km以上の高度に上がってくる弾道ミサイルを、上からレーザーで攻撃すれば、爆発・破壊できる可能性があります。

これを実現するためには、日本上空を全て網羅できる高度3万6000キロの静止軌道に、マイクロ原子炉を組み込んだレーザー兵器を配置する必要があります。 光の速さで、大気によるエネルギーの減衰も無ければ、3万6000kmの距離は何の障害にもなりません。

 

ただし、このシステムを、使用可能にするためには、ミサイルの早期検知システムが必要とされます。 多くの監視衛星に、画像解析によりミサイルを自動検知するエッジAIを組み込み、地上、レーザー衛星を連結するネットワークシステムが必要となります。

 

 このシステムで早期にミサイルを発見できれば、敵国領土内あるいは領海内で破壊することが可能となるでしょう。 敵国は自分の武器で自分を傷つけることになります。

上手く表現すれば、抑止手段として使えると思います。

 

 

2.敵対国の人工衛星の無力化

レーザー兵器が弾道ミサイルを破壊できるならば、軌道上を回っている衛星を機能停止にすることぐらい簡単になるでしょう。また同じように静止軌道に乗った衛星も可動範囲が大きければ、機能停止させることは可能でしょう。これにより、他国のGPS機能や通信機能はその能力を失います。

 

 

3.複数のレーザー衛星のレーザー光を集中的に浴びせることで大気圏内の敵国爆撃機等の破壊

 

 レーザー衛星を1基だけでなく複数配置できれば、ミサイルの多数同時発射への対応も問題なくできるでしょう。また、狙う相手を同じにして集中させれば、大気圏内でも、高高度を飛行中の大型爆撃機を破壊できるかもしれません。さらに出力の高いレーザーを配置できればこの複数レーザーで、地上の目標を同時に狙えば、目標物を機能不全か破壊することも可能となりえます。

 

 

 以上ですが、マイクロ原子炉もファイバーレーザーも、民用・陸上兵器用等、応用範囲がかなり広いです。資源(資金、人、物)を集中して開発促進を国・民間協力して図ってほしいものです。