昭和50年頃の事である。 その日浩一は、出張で長野県松本での仕事を終え、飯田に向かっていた。夕方まだ明るい時刻に降りた飯田の駅は、その当時木造の古ぼけた小さな駅だった。 駅前に降りるといかにもローカルな町と見える、数台のタクシーが客待ちをして…
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